「ストラマーが"Don't touch this dial"を即興でプレイした時のことも良く覚えているよ。彼等は、自分達の夢が叶おうとしていることを実感してた。彼等は凄いバンドで、凄いライブをして、スタジオでもいい仕事をしていて。まさに、ストリートを歩くスーパースターって感じだった」
ストリートのスーパースター、という言葉を端的に表すエピソードをひとつ。
先に述べたとおり、このEPは、雑誌NMEの特典という形で作られたもので、店頭での流通はされなかった。そして収められた”Capital Radio One”はこのEP限定収録。それゆえ当然、すぐにプレミアものとして、法外な高値で取引される状態に。そんな、聴きたくても聴けないといった状況をなんとかするために、1979年に”Capital Radio Two”と改題、バージョンアップさせたリメイク曲として、”The Cost Of Living EP”の中に収録、リリースしている。こうした、ファンのために一番メリットのあることをする、という主義と実践が、彼らが愛され支持された理由だろう。